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RPA導入のすすめ

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RPA(Robotic Process Automation)

RPAとは、産業用ロボットがブルーカラーの生産性向上を図るものだという言い方になぞれば、ホワイトカラーの生産性向上に寄与するロボットである。そして、RPAは、所謂ロボットがハードウェアでもあることと異なり、全くのソフトウェアである。また、情報システムがその作業者の仕事をサポートするものであるのに対して、RPAは作業者そのもの、即ち仮想知的労働者である。

人間がパソコンに向かい、ウェブブラウザや表計算ソフトやワードプロセッサなどを開いて一連の作業をすると、RPAはその全部のプロセスを自動的に記録してくれる。次からは、いつでも、RPAがこのプロセスを再現してくれる。ボタンを押すだけで、これまで人間が行ってきた作業を、自動で、正確に、綺麗にすべてやってくれるということである。

RPAの特徴

人間の手作業による場合はもとより、情報システムによる場合と比較して、ある性格を持った業務においては、RPAは強力である。

MS-Excelなどを利用する手作業に対しては、一旦RPAに覚えこませれば、誰でも、いつでも、短時間に且つ正確に業務を代替させることができる。RPAに対しては時間外勤務手当も休日勤務手当も支払う必要がない。そして、RPA製品は機能、拡張性など多種多様であるが、小規模なものであれば年間百万円以内で利用することができ、一定の業務量があれば、確実にローコストオペレーションに寄与する。

情報システムとの比較においては、まず情報システムの構築においては不可避である既存業務の見直し、即ちBPR(Business Process Re-engineering)をしなくて良いという点が挙げられる。何故ならば、RPAに覚えこませる作業手順は、いつでも簡単に追加変更することができるからである。今やっている作業を今自動化し、既存業務の見直しがあればそれに応じてその時にカタログを書き換えれば良い。このことは、同時に、短期間に導入できるからということでもある。情報システムの構築には、BPRに加えてシステム開発というフェーズを要するが、RPAはプログラミングの知識がなくても導入さえすれば直ちに利用することができる。

RPAの適用と期待効果

RPAに適しているのは、人手に頼る限界を超えてはいるが、発生頻度と負荷から見て、情報システムを構築するには費用対効果から懸念がある業務である。

毎週あるいは毎月繰り返さなければならないが、人手によると時間がかかって完成時期がその目的に合わない、ミスが発生して品質に問題が生じる、あるいは単純作業で担当者の志気に悪影響を与えるなどの仕事に向いている。

RPAの採用によって、業務スピード、業務品質、費用対効果の向上が効果として期待できる。そして、RPAの導入によって、当初RPAの理解が浅くその対象と捉えていなかった業務にも適用を拡大していくことによって、組織としてのローコストオペレーションの推進、定着を図ることができる。

RPAのスーパーマケットへの適用

RPAの採用に適した業務は、オフィスワークがあるところであればどこにでも存在する。スーパーマケットも例外ではない。

経営管理部門であれば、ERP(Enterprise Resource Planning)から必要なデータを抜き出し経営層に対するレポートを作成する仕事に適用できる。また、営業販売部門であれば、当該情報システムが未整備であれば、日別単品別POSデータから現場マネジャーが必要とする集計表を作成するための、データの抜き出し、売上順位順への並び替え、前年対比の計算などに向いている。更に、人事総務部門であれば、前年結果を含んだ人事考課表の作成、メール配布、考課結果の回収、回収督促および考課結果の集計などへの適用が考えられる。

以上

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